実際、購買管理部ではエクセルのワークシートを紙に出力してチェックなどを行っていました。
取引先のNCマシンへのデータ反映のために、
CADデータをDXFなどのデータファイルとしてメディアに保存し郵送したりメールしていました。
この点でも別段の手間と時間が掛かっていました。
また、普段のメール送信では暗号化されていないので、セキュリティの問題がありました。
郵送も配達記録を指定しているわけではないので、
万が一の場合は設計情報が紛失する可能性もないわけではありませんでした。 このような状況を解消する方法がありました。 S社の購買管理部ではNさんを中心に、次のような業務改善を行いました。 それは……
Webベースの図面・仕様書ファイルの配布サービス(ASP)を利用して、発注や見積依頼時以外にも取引先と図面・仕様書等を購買管理部で共有化できるようにしたのです。
セキュアな、暗号化されたインターネット通信で図面・仕様書ファイルを
インターネット上のサーバにアップロードして、取引先にダウンロードしてもらうことにより、 これまでの図面の郵送やFAX送信のため手作業やコストが省けると共に、
配布時間の短縮にもなりました。 送付する図面のバージョンなどを付帯情報として記録・登録しますので、
アップロードした履歴が管理台帳にもなりました。 このしくみの一覧画面で送付履歴を検索することができるようになったため、配布状況のバージョン確認が購買管理部で簡単にできるようになったのです。 また、NCマシンへのデータ取り込みもできる
DXFなどのデータファイルとしての配布もできますので、 取引先の方でのNCマシンへのデータ手入力を不要とするために必要な
DXFデータの別途送付作業も不要にすることができました。 そして、ユーザー権限の設定により、
取引先の方からもファイルをアップロードできますので、
製造上の細かい情報をファイルに追記してもらって返信してもらうこともできるようになったのです。

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